「目標設定」について~図解 目標管理入門/坪谷邦生[著]より

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坪谷邦生/著『図解 目標管理入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読み返しています。

大変参考になるので、自身の学びのためにもメモとして残します。

前回のブログでは、「Chapter.4 目標管理」についてご紹介しました。

今回はその続きとして、「Chapter.5 目標設定」の中から学びの記録を共有させていただきます。

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041 目標とは何か?

・目的とは「成し遂げようとしている事柄」、目標は「目的を達成するために設けた、目じるし」。

・例えば、目的が「家族が安心して生活できること」であれば目標は「安定した収入を得られる会社に就職すること」である。

・目的と目標は、どちらも英語でObjective(客観)。

・目的をビジョン(Vision)と言うこともある。

・目標を狭義ではターゲット(Target)と呼ぶ。

・あなたが果たすべき役割・使命・任務がミッション(Mission)、あなたが大切にしたい価値観がバリュー(Value)。

・役割と価値観はSubjective(主観)。

・主観と客観の全体を束ねる概念が「理念」。理(客観)と念(主観)とを統合することで理念となる。

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042 なぜ目標を設定するのか?

・自分の力を集中することができる。

・集中が没頭を通じて夢中に進化したとき、フロー体験を味わう。これは仕事の内的報酬(やりがい)の中でも、もっとも純度の高いもの。

・同じ目的・目標を目指す仲間や、あなたの目標を応援してくれる支援者と出会える可能性が生まれる。

・2つのフィードバックが得られる。一つ目は、目標自体からのフィードバック、2つ目は、成果からのフィードバック。

・この2つのフィードバックを受け止めて「自覚」することが成長の第一歩。

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043 必ず目標を設定しなければならないのか?

・無理やり設定した目標では、自分を集中させることも、他者からの協働を得ることも難しい。フィードバックは苦痛しか生まない。

・自分の内側を見つめ直し、外部環境や周囲の期待と統合する目標設定という行為は、心に一定以上の負荷がかかる。

・とくに「価値観」(大切にしたいこと、行動指針)を大切にしている人は、特定の目標を置くよりも、瞬間瞬間に起きていることを自分の基準に照らして対応して行くことで、前進し続けることができる。

・会社のルール上必要だから目標シートを埋めなければならないときは、真の目標ではなく、方便であることを自覚した上で、自身が一番損をしない形で記入しておく。

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044 どの範囲の目標を設定するべきか?

・まずは「あなた自身が、あなたの所属する組織」で実現したい個人の目標を立てる。

・マネジャーであったとしても、いきなりチーム目標を立てるのではなく、自分自身の個人目標を真剣に設定し、実現に向けて動き、振り返り、次の目標を立てるという一連のサイクルを回すことができるようになってから、チーム目標へと進むべき。

・メンバーであったとしても、まずは個人目標から始めて達成のサイクルを回すことができたら、次はチームの他メンバーを巻き込んで、マネジャーと共にチーム目標を設定していくことができる。

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045 どうやって目標を設定するのか?

・4象限の明確化。個×主観「夢」、個×客観「強み」、組織×客観「業績」、組織×主観「使命」。

・MBOの設定。あなたが、あなたの組織を通じて、社会に生み出す成果を言葉にしたもの。目標。「共通の目標」と「自律的な貢献」によって、「組織を使って成果をあげる」。

・OKRの設定。目標を測定する、主要な結果指標。「『何』を達成すべきか」に「『どのように』達成するか」(測定可能)をセットする。

・KPIの設定。目標を達成するために、鍵となる先行指標。全員がルールを知っていて、事前に確認でき、1つである。

・上記を統合して目標設定する(MOK4)。

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047 良い目標の特徴は?

・努力する価値がある。

・うまくできると思える。

・誰かに語りたくなる。

・前提条件:理解可能。変えられるものに集中。

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048 目標設定の理論的背景は?

・目標設定理論。エドウィン・ロックら1960年代。「具体的で困難な目標→努力→成果→フィードバック」によってモチベーションを高める。前提として、本人のコミットメントが得られていること。

・社会的認知論。アルバート・バンデューラ1960・70年代。自己効力感に着目。自己効力感が高いほど、より高い目標を設定し、自己管理を徹底して努力を維持できる。

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049 メンバー(部下)の目標設定を支援するには?

・あなたの目標をわかちあう→メンバーの目標を書いてみる→メンバーとの相互理解を深める→メンバーが目標を設定する→進捗を共有する

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050 目標設定のコツは?

・自力と他力

・他者の力を借りる、他者の力になる

・目標設定のときと、振り返りのとき

・マネジャー→メンバー、メンバー⇔メンバーで目標設定・振り返りを支援

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今回は、坪谷邦生/著『図解 目標管理入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、「Chapter.5 目標設定」について、一部抜粋してご紹介しました。

まずは自分自身が目標設定と振り返りを実践すること。
そこで得られた知見をメンバーの支援に活かすこと。

起業する際に学んだこと、企業研修でお伝えしていることと相違ないので、引き続きやっていこうと確信が持てました。

自分との約束を守ることは、口で言うほど簡単ではないことを私自身が何度も経験済みです。

自分ができていないことを人に教えるのは心苦しさがありますし、さすがにこの年齢になってくると「口だけ」の人でありたくはないなと感じています。

せめて、「実践し続けている」という姿勢は大切にしていきたいと思います。

「振り返り」と「フィードバック」の重要性も改めて確認できました。

早速、12月のお仕事に還元してまいります!

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refection

楠田 理恵くすだ りえ

リフェクション 代表

埼玉県生まれ。
明治大学法学部卒。大学卒業後、専門商社で16年間事務職に従事。最初の10年は、総務部にて人事、労務、採用、育成、庶務等、幅広く担当。この頃、「社員の相談窓口的な存在」「新入社員のフォロー役」という立ち位置を確立していった。
出産・育休を経て復帰後は、短時間勤務で働くいわゆる「時短ワーママ」を経験。また、2人目の育休から復帰後は、働きながら心理学を学び直し、キャリアコンサルタント(国家資格)を取得。

その後、子供2人の成長に合わせた「働き方改革」を段階的に進め、2021年に起業。
現在は、フリーランスのキャリアコンサルタントとして、企業研修、若手社員の1on1面談を行っている。研修後や面談後の細やかなフォローが強み。特に若手社員の「お母さん的存在」として、精神面のフォロー役を担っている。
家族:夫、長女、長男

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