1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導を受けました

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「キャリアコンサルタントは、質の高い支援を提供するためには、自身の人間としての成長や不断の自己研鑽が重要であることを自覚し、実務経験による学びに加え、新しい考え方や理論も学び、専門職として求められる態度・知識・スキルのみならず、幅広い学習と研鑽に努めなければならない。」

これは、キャリアコンサルタント及びキャリアコンサルティング技能士が遵守すべき倫理綱領の第6条1項に記載された文言です。

また、同条3項には、下記の文言も記されています。

「キャリアコンサルタントは、経験豊富な指導者やスーパーバイザー等から指導を受ける等、常に資質向上に向けて絶えざる自己研鑽に努めなければならない。」

キャリアコンサルタント倫理綱領第6条「自己研鑽」のご紹介でした。

先日、自己研鑽の一環として1級キャリアコンサルティング技能士の川合のぞみさんに事例指導をお願いしました。以下、「のんさん」とお呼びさせていただきます。

のんさんは、フリーランスのキャリアコンサルタント(1級技能士)で、大学・需給調整機関・企業でのキャリア支援に携わると同時に、キャリアコンサルティング技能検定2級・国家資格キャリアコンサルタントの資格取得を目指す方のサポートを行っていらしゃいます。(のんさんが運営する「オプティキャリア」のサイトご参照。)「経験豊富な指導者」「スーパーバイザー」としては申し分ないお方です。

ちなみに私が保持している資格は、「国家資格キャリアコンサルタント」で、レベルとしては「標準レベル」です。2級は「熟練レベル」、1級は「指導者レベル」となっています。

のんさんとはSNSを通じて出会い、以前からオプティキャリアのサービス内容に興味を持っていました。

そして私は近年、キャリアコンサルティング技能検定2級を受験しております。未だ合格には至っていませんが、試験は自分の能力を客観的に把握する手段の一つとして有効なので、自分の現在地を知るバロメーターとして受験しています(2級を取得したい目的は他にもあります)。

2018年に「国家資格キャリアコンサルタント」の資格取得を目指していた時は、養成講座に通ったり、模擬試験を受けたり、面接の練習会に参加したり…と、試験のために自分の生活の中から多くの時間を捧げていました。費用も安くはない金額を投資していましたので、心理的な強制力も働きました。その年は、仕事や家庭をやりくりして試験のための時間を捻出し、合格を果たしました。

2級の受験に関しては、そこまでの強制力が働いておらず、「仕事や家庭を優先しつつの受験」というのが現状です。それでも、準備とふり返りを含め受験によって得られるものが大きいので、挑戦を続けています。そのような中で、いつか1級技能士の方の指導を受けてみたいと思っていました。

このタイミングで、のんさんが2級の支援を募集しているのをSNSで偶然見かけて、今回お申込みさせていただきました。こういうのもご縁ですね。

今回は、のんさんのオプティキャリアのサービスの中から、「技能検定2級 前回試験振り返りレッスン」を選び、私が前回の試験でロープレをした事例をもとにマンツーマンで指導していただきました。多くの学びや気づきを得られましたので、スーパーバイザーを探している方、キャリアコンサルティングのスキルアップをしたい方、キャリアコンサルティングを受けてみたい方等のご参考までに、共有いたします。

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【自分自身のふり返り(一部)】

・相手の属性や性格のタイプによって左右されやすいところがある。
・面談に限らず、対話の時に出てくる癖が見つかった(今後解決していきたいテーマ)。
・日頃からアンテナを立てて生活し、インプットとアウトプットをしていく。
・「キャリアコンサルタント視点の問題点を思いつく限り書き出す」「目標や方策も書けるだけ箇条書きで書き出す」にコツコツと取り組む(のんさんからのアドバイス)。
・今回は相談者が自分自身に気づく(内省する)ような関わりができなかった、ということに気づけた。
・面談プロセスが頭から抜けてしまっていた。要するに、無意識に体現できるところまで到達していない。
・基本(技法、理論)が重要であると改めて感じた。
・試験はできる限りの準備をして臨むこと。最終的には自分の心を整えて臨む。

続いて、のんさんからいただいたフィードバックを一部共有いたします。

【のんさんからいただいたフィードバック(一部)】

・りえさんの醸し出す、穏やかでやさしい雰囲気がとても心地よく、私も自然体で楽しく進めさせていただくことができました。
・強みについて1):りえさんがご自身の面談を客観的に捉える力をしっかりお持ちだということ
・強みについて 2):今回の試験では「自己一致」を意識したとおっしゃるとおり、言行一致されて
いると感じました。
・「良かったこと・改善したいこと」にかかれていた内容から、ご自身の心の動きを客観的に捉え対処しようと努力する姿がみえました。このように、ご自身の精神状態を客観視しながら相談者にかかわれることも、りえさんの強みの一つだと言えるのではないでしょうか。

上記の通り、のんさんからは、まずは私の印象や強みを伝えていただきました。フィードバックは口頭とレポートで頂戴しましたが、レポートではこの後に心理面と技術面のアドバイスが続きます。

自分自身のふり返りとのんさんからのフィードバック、さらに今後に向けたアドバイスを読み返して、改めて今、「今後こうしていきたい」と思っていることを残しておきます。

・技法を、理論と実践を往復するやり方で学び直す
・自分が普段自然にやっていること・できていることを理論に基づき説明してみる
・前回試験で目標にしていた「自己一致」の試みは間違っていなかったので継続する
・キャリアコンサルティングを受けて、対話の時に出てくる心理的な癖を修正する

一言でまとめると、「基本が大事」。これに尽きるのですが、言うは易し、行うは難し。

のんさんから、基本の大事さについて分かりやすく伝えてくださっているメールを頂戴しましたので、ご紹介させていただきます。

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宮本武蔵が五輪書の中で「型を覚えるのではなく、型の練習によって型を使う自分の感覚を磨くことが大事だよー」みたいなことを言っていたそうなのですが、これはキャリコンの学びにも通じるなあと常々思っています。

プロセス、技法、理論もすべて「型」と考えると、それらの「型」をどう使っていくか、どう自分に取り入れて活かしていくかを考え続け、トライし続けることが大切なのではないかと思います。

これからもお互いマイペースで学び続けてまいりましょう。

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宮本武蔵の五輪書の哲学を引用して伝えてくださったのんさん、分かりやすいです。

「型を使う自分の感覚を磨く」ことができたら、「使いこなす」という感覚に至れるのかな、とふと思いました。ちょうど今、ダンスで基本の型を身につけようとしているところなので、キャリアコンサルティングの型の習得も、身体感覚とリンクさせながらやっていけたら楽しいかも、と思いました。

また、資格に関する事務的な質問に対しても、根拠を示しながら丁寧に教えてくださいました。

のんさんとお話ししていると、言葉の端々からキャリアコンサルティングに関する知識の深さが感じられ、「私ももっと勉強しなくては」という気持ちに自然となりました。

今後も、メンターのお1人として、頼りにさせていただきます(^^)

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最後に、のんさん、先日はありがとうございました。あれから早速、技法の学び直しを始めました。今回のふり返りが、良いきっかけになりました。感謝いたします。

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refection

楠田 理恵くすだ りえ

リフェクション 代表

埼玉県生まれ。
明治大学法学部卒。大学卒業後、専門商社で16年間事務職に従事。最初の10年は、総務部にて人事、労務、採用、育成、庶務等、幅広く担当。この頃、「社員の相談窓口的な存在」「新入社員のフォロー役」という立ち位置を確立していった。
出産・育休を経て復帰後は、短時間勤務で働くいわゆる「時短ワーママ」を経験。また、2人目の育休から復帰後は、働きながら心理学を学び直し、キャリアコンサルタント(国家資格)を取得。

その後、子供2人の成長に合わせた「働き方改革」を段階的に進め、2021年に起業。
現在は、フリーランスのキャリアコンサルタントとして、企業研修、若手社員の1on1面談を行っている。研修後や面談後の細やかなフォローが強み。特に若手社員の「お母さん的存在」として、精神面のフォロー役を担っている。
家族:夫、長女、長男

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